とばっちりを受ける自民党都議候補(No2009)

 都議選の応援演説で稲田防衛大臣がまたもや失言したというのだ。内閣支持率の急落で安倍首相が街頭演説に立てないほど逆風の都議選である。そこへ稲田失言の直撃である。7月2日の投票で都議会自民党が大敗したら、それこそ稲田氏を重用してきた安倍首相の責任となる。

 それにしても、朝日新聞の社説が、「耳を疑う発言が飛び出した」と言っているが、それは都議選の自民党公認候補の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と言った稲田防衛大臣の発言である。

 戦前戦中の軍部が政治介入したことの反省から、戦後の自衛隊は政治的中立性を求められている。自衛隊法により、隊員の政治活動が制限されている。それを防衛大臣が自ら破り、自衛隊員の自衛隊法違反をそそのかしたと受け止められても仕方のないという訳だ。

 稲田氏は、2012年12月に政権復帰した安倍首相により、行革相、自民党政調会長、防衛相と要職に起用されたが、問題発言の常習者である。にもかかわらず、重用されてきたことには、自民党内にも、安倍首相に対する反発がある。

 自民党の平沢広報本部長が「とばっちりだ」というが、都議選では、60人の自民党公認候補が、稲田発言の直撃を受ける。とばっちりは、加計學園や森友學園もある。自民党都議が38人の最低を記録した2009年の都議選に似ているという。

 だが、安倍首相は稲田氏を罷免する気はない。それというのも、自分も自民党候補の応援を「自衛隊としてお願いしたい」と考えているからだ。口に出して言わないだけだ。

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