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zoom RSS 「戦後70年」を考える。満州事変に触れた天皇陛下の年頭所感(No1881)

<<   作成日時 : 2015/01/06 19:05   >>

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  毎年、年の初めに天皇陛下の年頭所感が発表されるが、今年は戦後70年に当たるとして、満州事変から始まる戦争の歴史を勉強して今後の日本の在り方を考えよ、と述べられたが、陛下の異例の「満州事変」発言が海外からも注目されているようだ。

  1945年に終結した太平洋戦争は、1931年に起こった満州事変から端を発し、37年に日中戦争へ41年に太平洋戦争となったが、45年8月の終戦までに、沖縄戦争や米軍による都市の大空襲と広島、長崎への原爆投下により国内において100万人の民間人が犠牲になり、戦場における軍人210万人が戦死した。

  陛下の所感は初めに、昨年の大雪や大雨、さらに御嶽山の災害などで被害に遭われた方々へ、次いで4度目の冬を迎える東日本大震災の被災者への気持ちを述べられた後、戦後70年を迎える日本について次のように言及した。

  「多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京をはじめとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なこといだと思っています」と述べられた。

  ジャーナリストの江川紹子氏によると、陛下が天皇になられた1990年(平成2年)から26回年頭所感が発表されているが、戦争と平和に関わる言葉は、「平和」が12回、「戦争」が6回使われ、関心の深さが伺える。戦後の節目になる年には、必ず「日本の戦争」について語られているという。

  戦後50年の1995年(平成7年)には、「この節目に当たり、過去を振り返り、戦争の犠牲者に想いをいたすとともに、今日の繁栄を築いた人々の労苦を忍び、改めて世界の平和を祈りたい」。
  戦後60年については、翌年の2005年(平成18年)に、「昨年は終戦から60年に当たりました。先の大戦では日本人310万人が亡くなり、外国人にも多くの犠牲者が生じました。私どもは戦争で亡くなった人々のことを決して忘れることなく、この多くの犠牲の上に今日の日本が築かれたことに想いを致さねばなりません」。
  この間、1998年(平成10年)には、「昨年は、日本憲法施行から50年、沖縄返還から25年の節目に当たり、わが国の歩んできた過去を振り返った年である」。2003年(平成15年)には、平和条約発効50年に言及している。

  このように、折り目に過去を「振り返り」、戦争犠牲者に「思いを致す」陛下である。ただ今年の「歴史を十分の学び」と述べられた陛下のお気持はいつもと違うのではないか。特に「満州事変に始まる戦争の歴史」と具体的に述べられたのは、対米戦争だけでなく、アジアにおける日本の戦争の歴史を学び、そこから教訓を学ぶ大切さを、あの戦争を知る者として伝えたい。そういう強いお気持ち故ではないかと見られている。

  新聞各社も年頭所感を戦後70年を迎えた陛下の特別なお気持ちと捉えたようだ。それにしても、朝日、毎日と日経新聞が「歴史を学ぶ」と陛下の気持を見出しで謳ってといるが、讀賣と産経新聞が「歴史・・」を外し「日本のあり方を考える」を出したのは、いつもながらの「歴史認識」の違いであろうか。

  さっそく飛びついたTV朝鮮が、陛下の年頭所感を取り上げて次の如く述べている。
「天皇は日本の敗戦70周年を迎え発表した新年の挨拶で、日本の起こした戦争が1931年に日本が中国東北地方に侵攻した満州事変から始めたと言及し、戦争に対する日本の責任を示唆した。天皇の発言は、今後、平和の道を行くことが重要であると強調したものと解釈される。露骨に過去の歴史を否定している安倍政権を牽制するものだ」。

  それにしても、陛下まで参加するとは、新年早々、騒がしいことである。

 

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