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zoom RSS 女性閣僚の辞任と右傾化する安倍政権(No1865)

<<   作成日時 : 2014/10/21 22:52   >>

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◆第2次安倍政権で初めての辞任が女性閣僚とは◆
  安倍改造内閣の女性閣僚二人が就任早々、「政治とカネ」の問題で相次いで辞任に追い込まれたのは意外だった。それにしても、2012年12月から1年8カ月続いた無傷の第二次安倍政権で初めて起こった躓きである。欠陥のある閣僚を見抜けなかったのは安定による気の緩みとおごりがあったに違いない。辞任したのは、小渕優子経済産業大臣と松島みどり法務大臣である。二人の疑惑は、公選法違反や政治資金規正法違反など「政治とカネ」にまつわる疑惑である。

  第一次安倍内閣は発足時73,4%の内閣支持率が、「政治とカネ」にまつわる5閣僚の辞任ドミノから26.9%まで急落し参院選挙で大敗した。わずか一年で退陣を余儀なくされた。これから消費増税、沖縄や福島の知事選、統一地方選挙や解散総選挙など多くの課題を抱えているが、今回の閣僚辞任により支持率が下がらないとは言えないのが、一寸先は闇が政治の世界だ。

   改造内閣で五人の女性閣僚が誕生したのは小泉内閣と並んで歴代トップだが、安倍首相の「女性が輝く社会の実現」という内閣が掲げた重点政策のせいだ。にもかかわらず、「政治とカネ」という政治家の古い体質で二人も失脚したのは、全くの計算違いだったのではないか。本来なら「男女共同参画」を政界が率先して実現したと評価されるはずだったからだ。中でも小渕氏には「将来の女性首相候補」を育てるという命題があったと言われていた。

<小渕氏の疑惑> 
  小渕氏の疑惑は、群馬県の選挙区から後援会員を東京・明治座の観劇会に連れてくるが、小渕氏の政治団体の収支報告書によると、後援会員の負担した金額が小渕氏の政治団体が明治座などに支払った費用に比べ少ないため、後援会員を饗応した疑惑、或いは、報告書を虚偽記載した疑惑があると言われている。群馬県の市民団体が公選法と政治資金規正法違反の疑いで小渕氏を東京地検に告発している。

  それにしても、小渕氏は政治団体の収支報告書に目を通したことがなかったのではないかと言われているのは、一目にして経理上のつじつまが合っていないことが判るほど杜撰な報告書であるからだ。おそらく秘書や後援会の幹部に任せ放しであったのではないか。小渕氏も「子どもの頃から一緒に過ごした信頼するスタッフが収支報告書を提出していた。政治団体のお金の収支など見ていない。監督責任を果たしていなかった」と弁明している。もちろん「知らなかったで済まない」と答えている。「自分も疑念をもっている」と弁護士や経理士など第三者による検査をするようだ。

  折りから群馬県中之条町の折田謙一郎町長(66)が町長を辞職して、「私が問題の収支報告書を作成した」と名乗り出た。折田氏は小渕恵三元首相と娘の小渕優子議員に30年にわたり秘書を務めたが、地元の選挙組織も先代の元首相が折田氏らと共につくったものを二世の優子議員が引き継いでいるにすぎなかった。地元の事務所も会計も地元スタッフに丸投げしていたと思われる。もちろん、小渕氏の知らなかったことが彼女を免責にするものではない。むしろ重大な怠慢とも言われるだろう。

<松島氏の疑惑>
  松島氏の疑惑は数年にわたり選挙区内の盆踊りなど夏祭りで、「衆院議員 松島みどり」の名前を書いた「うちわ」を配った疑惑で、12年〜14年の3年間で21980本(費用178万円)を制作したことが判っている。松島氏は「うちわ」ではなく、「討議資料」だと抗弁しているが、民主党が公選法違反の疑いで松島氏を東京地検に告発している。

  松島氏は就任早々から、その傍若無人ぶりが週刊誌のネタになっていた。9月3日の皇居の認証式の後、官邸での会見を終えてからの各閣僚の初登庁は午後9時ころになったが、松島氏は「出迎えの人数が少ない」と激怒して議員会館に引き返してしまった。慌てて館内放送して残業していた職員をかき集めたが、出迎えのやり直しをさせた大臣は初めてだ。前法相の谷垣氏から引き継いだ公用の大臣車を取り換えさせたり、自分の連れてきた秘書官の執務室が副大臣や政務官と一緒なのが気に食わずにパーティーションを用意させたり、往年の田中真紀子外相の傍若無人ぶりにそっくりだと書かれている。松島氏の「うちわ」問題を取り上げた民主党の蓮報議員に告発したのは法務省内部だと言われている。 

◆右傾化する安倍政権と自民党◆
  だが問題はこれだけでない。高市早苗総務相と自民党の稲田朋美政調会長が、「日本のネオナチ」を標ぼうする極右団体「国家社会主義日本労働党」の山田一成代表と日の丸の旗を背景に一緒に撮ったツーショットの写真が海外で大きな反響を呼んでいるからだ。
  何故なら、この写真は2011年夏、議員会館で撮影されたものだが、この極右団体は、ナチスと同じく国家社会主義や反ユダヤ主義を掲げ、ホームページにナチスの「かぎ十字」を飾るところから海外のイメージが悪く、フランスのAFP通信が、国際基準からニュースになると見て、9月3日の安倍改造内閣の組閣を待って欧米を中心に配信したが、海外16の新聞に掲載された。
  日本では共同通信が、英国のガーディアン紙が9月9日付で載せたこと、ガ紙が「ネオナチの写真が安倍晋三首相の頭痛の種」の見出しを付けていることを紹介した。
  
  この写真の背景には自民党の右傾化があると言われている。日本最大の右派組織である「日本会議」の国会議員懇談会に安倍政権の閣僚のうち15閣僚が入会しており、安倍首相と麻生副総理が特別顧問、高市氏と菅官房長官、下村文相が副会長、山谷国家公安委員長が政審会長、稲田氏が政審副会長に就任しているからだ。

<なぜ女性閣僚だけが靖国参拝するのか>
  それにしても、靖国神社の秋の例大祭に安倍内閣の19人の閣僚の中で、男性閣僚が中国関係を考え自重して参拝しないのに、なぜ高市氏、山谷氏と有村治子女性活躍相の女性閣僚だけが、周囲の反対を押し切って靖国神社を参拝するのか。与党公明党の山口代表が「来月のAPECに合わせて日中首脳会談を行うために政党や議員が環境整備に動いているから、中国の反対する靖国参拝は控えるべきだ」と述べている。首相もお榊の奉納で済まし参拝しなかった。女性閣僚の参拝を理由にして中国側が日中会談を拒否したら彼女たちは責任を取るのか。それも構わないと思っているのか。
    

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