『永田町時評』NewsSUN

アクセスカウンタ

zoom RSS 新聞史上に残る朝日新聞の「虚報事件」(No1855)

<<   作成日時 : 2014/09/14 09:49   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

  朝日新聞の誤報事件については、「朝日なら誤報も許されるという思いあがりが過去からあったのではないか」という声がある。それにしても、「慰安婦記事事件」が新聞史上に残る朝日新聞の虚報史の新しい1ページになりそうだ。

  新聞の誤報は宿命的なものだと言われている。しかし、ニュースをでっち上げるのは「誤報」ではない。「虚報」である。誤報と虚報は、似て非なるものだ。例えば、朝日新聞の社長が謝罪した「吉田調書」報道の誤りは単純な誤報だが、同じく謝罪しても、「慰安婦記事事件」は虚報と言うべきものだ。

  朝日新聞はキャンペーンを好む会社と言われている。発表ものではなくて、社会啓蒙のために新聞社が仕掛ける調査報道である。ただ朝日新聞は「啓蒙のために虚報もやむを得ない」と考えている節があると言われているが、新聞史上に残る二大虚報事件、即ち、1950年(昭和25年)の「伊藤律単独記者会見事件」と1989年(平成元年)の「サンゴ礁落書き事件」が、朝日新聞の報道であることを考えると、そうかもしれないと思う。

  いずれも古い事件なので簡単にお浚いすると、伊藤律氏は当時、GHQのレッド・パージで地下に潜行中の日本共産党の大幹部である。その伊藤と宝塚山中で朝日新聞神戸支局の記者が数分間の単独会見に成功したという大スクープである。記事には伊藤の表情が書かれ、記者との一問一答が紹介され、記者は目隠しされて伊藤の潜伏先のアジトまで案内されたというのだ。しかし、警察の事情聴取で真っ赤なウソだと自白したため、朝日新聞は三日後の夕刊で「捏造記事と判明した」として謝罪し全文取り消した。縮刷版からも記事を抹消し社会面の中央が空白になっている。
  記者は特ダネを書くという功名心からと自供しているが、占領目的阻害行為処罰令違反で有罪となった。神戸支局長は退社、大阪本社編集局長は解任となった。新聞に載る前に東京本社の共産党担当記者から信憑性を疑う声が挙がったが、大阪本社と東京本社の壁がその声を阻んだと言われている。

  沖縄のサンゴ礁でギネスブックにも載った世界最大級のサンゴが落書きで傷つけられた6段抜きのカラー写真が朝日新聞夕刊に掲載された。東京本社の「地球は何色」の連載企画だった。サンゴに落書きを発見したとして、「日本人は落書きにかけては世界に冠たる民族かもしれない」と日本人のモラルの低下を嘆く記事が添えられた。一カ月後に朝日新聞カメラマンの自作自演と発覚し、新聞社が謝罪すると共に、写真部員は免職、東京本社の編集局長と写真部長は更迭、社長が引責辞任した。自然と環境破壊のキャンペ−ン中の朝日新聞には購読者から抗議が殺到した。事件取材で現場に殺到したマスコミの船により周辺のサンゴ礁が傷だらけになったのは余計なことだった。この事件では、「日本人を悪者にして自ら正義の糾弾者になろうとした」として批判されている。

  二つの「虚報事件」からは、「朝日なら何でも許される。啓蒙のためならやむを得ない」という報道人として絶対に許されない朝日新聞の思い上がり体質を見ることができる。「慰安婦記事事件」は32年前の記事だが、虚報事件としては9月11日に朝日新聞社長が謝罪会見した最新ニュースなので、詳細な説明を省くが、構造的には朝日新聞の体質そのものの事件であり、さらに韓国の思惑を交えた国際的事件になっていることを考えると、新聞史上稀にみる最大の虚報事件である。

  事の起こりは、「吉田清治」という自称作家から、戦時中の旧日本軍が朝鮮人女性を強制連行して慰安婦にしたという「作り話」を売り込まれた朝日新聞大阪本社社会部の記者が、32年前の1982年(昭和57年)9月2日付の朝日新聞大阪本社版に、吉田の話を「慰安婦狩り物語」として報道したことから始まった。以来、朝日新聞は吉田の話をキャンペーンに仕立てて16回も報道したことを謝罪会見で認めている。朝日新聞が報道したことから、讀賣新聞や毎日新聞からニューヨークタイムズまで多くのメディアが、吉田の話を報道することになったことが判っている。

  ここで問題にするのは、韓国の新聞や日本の歴史研究者の調査により、吉田の話が「ウソ」であることが判明してからの92年以降の朝日新聞である。97年の慰安婦問題の特集記事で、吉田の話について「確証が取れなかった」というあいまいな記事で誤魔化し、今年8月の紙面で「誤報」として記事を取り消すまで、吉田の話が「ウソ」であったことを隠し通してきたのである。その間に日韓関係で日本政府が窮地に立ったこと、国連や米国議会で吉田の話が取り上げられ、日本が批判されたことを考えると、新聞史上、最大の汚点でもある。

  なぜ、92年以降も吉田の話の「ウソ」を隠してきたのかを朝日新聞は謝罪会見でも明らかにしないばかりか、慰安婦の女性解放に話をすり替えて、今なお正当性を主張しているのは、朝日新聞の鼻持ちならない思い上がりである。様々な社内事情が噂されている。韓国との金銭的な話も流布されている。しかし、「慰安婦記事事件」の真相は明らかにされねばならない。

  

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
新聞史上に残る朝日新聞の「虚報事件」(No1855) 『永田町時評』NewsSUN/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる