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zoom RSS 朝日新聞が従軍慰安婦問題で稀代の「訂正記事」を掲載した(No1839)

<<   作成日時 : 2014/08/06 15:36   >>

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  朝日新聞が、日韓で問題になっている従軍慰安婦について32年前の誤報を訂正した。8月5、6両日にわたり、「慰が安婦問題を考える」特集を組み、計4ページの全紙面を使い、誤報記事を訂正すると共に、従軍慰安婦問題を論じたのである。各社が記事にし、前代未聞の騒動となったが、世界の報道史にも残るに違いない。

  戦後69年経って、安倍政権になり、従軍慰安婦問題の河野談話が見直されている。朝日新聞の読者から、朝日新聞の記事が「捏造」といわれているが、「本当か」、「なぜ反論しないのか」と問い合わせが寄せられたそうだ。朝日新聞では過去の報道を振り返り、記事を検証したが、「読者の疑問に答えます」として、訂正記事を載せたのである。

  朝日新聞が火をつけた従軍慰安費問題は、1982年9月2日の大阪本社版朝刊社会面に載せた吉田清治氏(故人)なる人物の講演記事から始まった。講演内容は「済州島で200人の朝鮮人女性を従軍慰安婦として『狩り出した』」というものだが、当時取材した朝日新聞大阪社会部記者(現在66)は「講演の内容を全く疑わなかった」という。吉田氏は従軍慰安婦の著書もあり、朝日新聞は16回も記事にしていたのである。

  しかし、10年後の92年4月30日、産経新聞朝刊が、日本現代史の専門家で大学教授を歴任した秦郁彦氏の調査で、吉田証言に疑問を投げかける記事を掲載したことから、週刊誌の「疑問報道」に火が付き騒動が始まった。産経新聞記事の直後、朝日新聞東京社会部が吉田氏に接触し、吉田発言を裏付ける証拠の提出を要請したが拒否された。その後も裏付け取材をしたが今日に至ったという。

  朝日新聞は5日付けで「読者のみなさまへ」という記事を掲載。「吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」と訂正した。この他に、91年12月10日と92年1月11日の朝刊の「女子挺身隊の名で前線に動員され慰安所で日本軍人相手に売春させられた」、「朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した数は8万とも20万ともいわれる」という記事は、女子挺身隊と慰安婦を混同していたことが分かったとして、同じく「誤用しました」と訂正した。

  誤報と分かれば32年前の記事であろうと訂正するのは当然だ。誤報と分かったら速やかに訂正するのが常識だ。疑問なのは、なぜ誤報と分かって20年も放置したのか。理由がわからない。釈然としない。何かあるようだ。訂正はベタ記事が常識だが、朝日のは論文だ。

  産経新聞の指摘によると朝日新聞は、「明確な謝罪を避けている」という。朝日の編集担当の杉浦信之氏は「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性のいたことを消すことはできない。戦時下の女性に対する性暴力どう考えるかという慰安婦報道の本質に誤りはなかった」と力説している。誤報が明白なら、なぜ謝らないのか不思議だが。それが朝日のプライドなのか。

  強かなのは、讀賣新聞、毎日新聞、産経新聞の記事を調べて、各社が吉田証言をどのように報道しているかを検証して、各社のコメントを求めていることだ。それというのも、90年代前半までは、各社とも慰安婦問題で先駆者の朝日新聞の後塵を拝し後追い報道をしているからだ。「お前らもやってるじゃないか」という訳だ。
  それにしても、発行部数1000万部の讀賣と800万部の朝日の争いは熾烈だ。毎日、東京、日経各紙の扱いはちょぼちょぼだが、読売は社説で論じ、一般誌面も1ページ半を使って朝日新聞を批判している。

  警戒を要するのは、朝日に手こずっている自民党だ。さっそく石破幹事長が「検証を議会の場で行うことも必要かも知れない」と朝日新聞関係者の国会招致に言及している。弱みに付け込む算段だが、報道への干渉を許してはならない。

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2014/08/09 13:23

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