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zoom RSS 波紋を広げる安倍首相の靖国参拝(No1736)

<<   作成日時 : 2013/12/27 17:09   >>

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  安倍首相が靖国参拝したら中国や韓国が騒ぐのは分かっていた。予想外だったのは、何を勘違いしたのか。米国政府が変な声明を出したことだ。靖国参拝で日本と中国や韓国の戦争が始まる訳でもないし、米国が日本を見捨てて中国と仲良くなるわけでもない。中国で商売をしている日本企業やその店舗が嫌がらせをされたり、中国の観光客が減る程度のことだ。むしろ困るのは日本が卑屈になることだ。靖国参拝が外交問題となるのがおかしいのであって、被害妄想に陥った日本が騒ぐから、漁夫の利を得ようとして中国や韓国が騒ぐだけのことだ。

  安倍首相は参拝に際し、玉串料3万円を私費で払い、神社の到着殿で、「内閣総理大臣 安倍晋三」と記帳した。本殿前には「内閣総理大臣 安倍晋三」の名札で奉納した花が飾られていた。菅官房長官は「私的参拝だ」と説明したが、玉串料や奉納花の代金が首相のポケットマネーでも、立派な記名が私的参拝でないことを示している。内閣総理大臣として参拝したのである。だからといって「軍国主義」を提唱したのではない。国の犠牲になって戦死した人を「慰霊」する平和の祈りであると述べている。

  首相の靖国参拝は、昨年12月の首相就任翌日の27日に「電撃参拝」を計画していたが、首相周辺の慎重論が強く見送った経緯があった。それ以来、「痛恨の極み」が口癖になっていた。10月半ばには周囲に「年内に必ず参拝する」と強調していた。参拝前日の12月25日夜には、「痛恨の極みとまで言った以上、その言葉は重い。戦略的にも考えている」と参拝実行を周囲に語っていた。一方、首相サイドでは米国と中韓両国に対し、直前に参拝する考えを伝え、理解を求めていた。参拝に合わせて配る談話には、首相自身が手を入れた海外発信用に英文も用意されていたから、段取りだけは用意周到に行われていのである。

  菅官房長官は最後まで自制を求めたと言われている。11月に訪米した衛藤首相補佐官に米政府の出方を探るように頼んでいたのは官房長官だ。米政府高官からは「中国を刺激しない方がいい」と言われたようだ。   首相は26日の参拝直前に高村正彦自民党副総裁(日中友好議員連盟会長)や日韓議連会長の額賀福志郎元財務相、公明党の山口那津男代表らに連絡している。再考を促された首相は「賛同いただけないと思います」と言い、耳を貸さなかった。決意の参拝である。

  それにしても、米国政府が「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動をとったことに失望している」との声明を在日米大使館のウエブサイトに掲載したのは異例のことである。これまでも多くの首相が靖国神社を参拝しているが、米国が公式の声明で、このような直接的な批判をしたのは初めてだ。何を勘違いしたのか、このような中韓を勢いづかせる声明を出したのは同盟国に対する裏切り行為である。

  米国は中国が軍事力を増強し太平洋に海洋進出していることに警戒感を深めている。そのために8月に行った日米安全保障協議委員会(2+2)で、自衛隊の強化を打ち出している。にもかかわらず、中国に「塩を送る」ような声明を発表するのは、何故なのか理解に苦しむところだ。
  もっともオバマ政権になってからの米国政府は、事なかれ主義に終始しており、中国と日本の衝突を警戒するあまり、日本が米国の方針を乗り越えて独り歩きするのを警戒しているからだと言われている。

  首相が参拝に突き進んだのは、祖父である岸信介元首相の影響だと言われている。岸氏はA級戦犯で逮捕され、不起訴となったが、A級戦犯を含む戦争指導者を裁いた極東国際軍事裁判を「勝者の裁きだ」と批判していたが、安倍首相も3月の衆院予算委員会で、「連合国側の勝者の判断で断罪した」と批判しているからだ。それを「戦争の正当化」と見る人がいるが、それは悪意的解釈だ。

  新聞各社は社説などで、安倍首相を「裸の王様」と評し、「内向きな振る舞いの無責任さに驚くほかない」、「外交の孤立を招く」、「気がかりな米国の失望」、「独り善がりの説明」などと一斉に批判しているが、首相在任中に6回も靖国参拝した小泉元首相は、日本記者クラブで会見し、「私が首相を辞めた後、首相が一人も参拝しないが、日中問題はうまく行っているか。外国首脳で靖国参拝を批判するのは中国と韓国以外にない。批判する方がおかしいと思っている」と述べている。
  また政治評論家の屋山太郎氏は「首相が参拝を自粛していたのは中韓関係に配慮してのことだが、この1年間、中国は反日外交を続けてきた。日本が譲歩しても中韓の敵対姿勢は変わらない。配慮に意味がないことに安倍首相は気付いたのだろう」と述べている。

  

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