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zoom RSS 新人の原爆マンガ「夕凪の街 桜の国」(N01664)

<<   作成日時 : 2013/08/08 04:20   >>

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  広島原爆が投下されてから68年たった8月6日、インドのニューデリーで、こうの史代さんの原爆マンガ「夕凪の街 桜の国」のヒンズー語訳の出版を記念するイベントが開かれた。「はだしのゲン」以来の大作と評判の原爆漫画が、約4億人が話すヒンズー語圏の若者に、原爆の惨禍についてメッセージを届けることができると期待される。

  こうのさんは広島市出身だが、原爆が投下されたのはこうのさんが生まれる23年も前の話だ。広島大中退、放送大学を卒業後、先輩漫画家のアシスタントを経験して、1995年、「街角花だより」で初デビューした。
  2004年、「夕凪の街 桜の国」が文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、翌年、手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、映画化され、2007年に公開上映された。

  「夕凪の街」は原爆投下から10年後を想定する1955年の広島市を舞台にした作品で、被爆して生き延びた女性の移ろう姿と原爆症にさいなまれる広島市民を描いている。原爆で父や兄弟を失い、被爆した母とともに暮らす平野皆実が主人公。10年して皆実が原爆症を発症する。「ひどいなあ、わたしは死なずにすんだかと思ったのに」と嘆きながら皆実は亡くなった。

  「桜の国」は「夕凪の街」の続編で、それから30年たった1987年と2004年の東京都内と広島を舞台にした物語。皆実の姪の被爆2世の女性で原爆症への恐怖や結婚への障害に悩む石川七波が主人公。両方の物語を通して、3世代にわたる家族を描いている。主人公は思い出したくない原爆の記憶がよみがえる。原爆で苦しめられながらも、たくましく生きた戦後の日本人を描いている。
  作品では大江健三郎の「ヒロシマノート」などを参考にし、ヒロシマ出身の作家太田洋子の原爆ルポルタージュ的小説から少なからず影響を受けたようだ。

  朝日新聞が2週間にわたって絶賛記事を載せ、月刊誌「ダビンチ」が推奨し、各方面から称賛され、海外でも高い評価を得て、韓国、台湾、フランス、イギリス、米国、オーストラリアなどで翻訳版が出版された。
  なぜ原爆漫画を描く気になったのか分からないが、原爆漫画で「はだしのゲン」以来の新人が大ヒッを飛ばしたのである。トーンを使わない温かみのある絵柄にファンが多い。「夕凪の街 桜の国」のようなメッセージ性の強いものを描く一方で日常生活をテーマとしたタイプも執筆し、児童書から青年雑誌まで幅広い活躍をしている。
  


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