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zoom RSS 憲法改正が必要なのか(No1647)

<<   作成日時 : 2013/07/08 05:27   >>

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  安倍首相が参院選の公示後、初めて憲法改正を訴えたそうです。本来、改憲を参院選の争点にしたかった安倍さんが、恐る恐る口にしたのです。そういえば、戦後は最近まで、平和のシンボルである憲法の改正は、政治家にとってタブーでした。このため改憲が論争になった国政選挙はほとんどなかったのです。ただ安倍さんの衣の裾から鎧が見え隠れしています。

  報道によると、安倍さんは6日、大阪市内の街頭演説で「誇りある国をつくっていくためには、憲法改正に挑んでいく」と述べ、公示後初めて街頭で憲法改正を訴えたそうです。京都市内でも「憲法改正にもしっかりと取り組んでいく」と主張したが、改憲の発議要件を緩和する96条改正など具体的な内容にはふれなかったそうです。

  国内には現行の日本国憲法を「マッカーサー憲法」と呼び、終戦後、GHQにより作られた憲法だから改正すべきだとする主張があり、自民党も自主憲法制定が党是となっています。
  しかし改憲が争点になったのは、1955年2月の衆院選で、当時、鳩山一郎首相の民主党が自衛軍創設を公約に掲げました。さらに翌年の56年7月の参院選で、保守合同後の自民党が改憲を訴えたのですが、革新政党による3分の1以上の壁に阻まれ、改憲の発議ができる状況にならなかったのです。
  そこで安倍さんは改憲の突破口として、改憲の発議要件を3分の2から過半数の2分の1以上に緩和する憲法96条の改正を考えているのです。

  しかし安倍さんが街宣で「誇りある国をつくるために」と訴えた改憲は、「戦争放棄」を決めた憲法9条の改正です。彼が「誇り」と言っているのは、1991年の湾岸戦争で、日本は130億ドルもの戦費を負担したにもかかわらず、自衛隊を海外に派遣しなかったという理由で国際社会から評価されなかったという屈辱を受けたことです。

  以来、自衛隊の海外派遣が論議となり、アメリカのイラク戦争に対する小泉政権の自衛隊派遣につながっているのです。第一次安倍政権で憲法改正するための「国民投票法」を成立させ、「戦後レジームからの脱却」を訴えたのですが、2007年の参院選で自民党が大敗し、安倍さんは持病で退陣したが、以来、衆参の「ねじれ」で、福田内閣と麻生内閣が苦しんだのです。

  昨年暮れの衆院選で念願の「戦後レジームからの脱却」を訴えて復活、第2次安倍政権で参院選を迎えています。当初は改憲を争点にすることに積極的で、集団的自衛権の論議をしていましたが、維新の会の橋下代表による慰安婦発言から、同盟国のアメリカからも、安倍さんの歴史認識が問題視され、改憲が軍国主義につながるように誤解されていることが分かり、自制しているようです。

  改憲は祖父の岸信介元首相の悲願である。岸さんは日米安保改定までは漕ぎ着けたが、憲法改正にはたどり着けなかった。安倍さんを「第二の岸信介」という人もいる。岸さんの改憲DNAを受け継いでいるのは確かだ。  
  改憲勢力と見られた維新の会が橋下発言でしぼんだが、安倍さんは参院選後にかけており、自民党の憲法草案について各党との修正協議に応じる構えのようです。
  ただ、連立を組んでいる公明党は96条の先行改正に強く反対している。そこで政界再編をも視野に入れているのか。注目されるところです。
  
  なお、私は改憲論者ではありません。衣の裾から鎧が見え隠れする安倍さんを注意深く観察して報告するつもりです。

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