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help リーダーに追加 RSS 「施政方針演説」の評判がよくないのだが(NO65)

<<   作成日時 : 2008/01/19 17:20   >>

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◆何故か、評判が悪いのだ◆ 
 福田総理の評判が悪い。。小沢一郎のように積極的に「悪い」のではないが、そうはいっても、総理であるからには、「期待できそうにない」というのでは評判が悪いことになる。
 マスコミが施政方針演説を厳しく批判しているのだが。
 
 だけど、そうだろうか。小生は福田さんと同年代の人間であるせいか、小泉元総理の忙しく人気を稼ぐ政治には肌が合わなかったし、安倍前総理のようにて天井ばかりを見て足下に躓くような政治家は、青臭くて好みではなかった。

◆「いぶし銀」のように◆
 
 福田さんが総理に就任したときには、「いぶし銀」のように、久しぶりに落ち着きのある総理が誕生したと歓迎した。もっとも、「いぶし銀」とは、取り立てて良いところもないが、悪いところもない人のことだと、何かに書いてあったが。
 
 その後、育ちのせいか、気位が高く鼻っ柱が強く短気らしいと分かったが、4ヶ月にわたる「ねじれ国会」を「韓信の股くぐり」よろしく、隠忍自重して「低姿勢」で乗り切った様子を見て、これからも大丈夫だろうと思っているところだ。

 さて、息する暇もなく、18日から始まった通常国会だが、マスコミの福田総理の「施政方針演説」の評判がよくない。

◆1万2千字の力作だが◆

 折りしも、アメリカのサブプライムローンの影響で世界金融市場が大打撃を受けており、東京株式市場も株安が続き、日本経済の立て直しについて、政治の明確なメッセージを示す絶好の舞台なのに、福田総理の施政方針演説には答えがなかったと、いうのである。

 演説原稿の12000字を超える分量は、歴代政権の施政方針演説に比べ長文の部類に入るという。夜や休日まで勉強した。初稿段階から総理自ら筆を入れ何度も推敲したそうで、自信作だろうという。力の入れようには並々ならぬ思いがあったようだ。

 しかし、マスコミは「国民本位の行財政転換」など5本柱の基本政策について、課題の達成時期が明示されていないから現実味に乏しい、福田カラーが不鮮明だなどと批判している。

◆「福田カラーを鮮明にせよ」というが◆

 株安について「日本離れ」が進み、日本の国力への期待が薄くなっている表れだと書いている社説があったが、では、最近までの日本株の「外人買い」は何だったのか。日本の国力は急に弱くなったのか。儲かったから売ったに過ぎない。株は投機だ。また外人さんは買いに来る。

 「構造改革」の4文字が演説からなくなったと、けちをつけている社説もあった。福田政権は、活力ある経済社会の構築を目指している。格差を拡大した小泉の構造改革路線から、経済成長と地方再生への転換を鮮明にしたのだ。小泉の亡霊を追いかけている学者や評論家、マスコミがいるようだが。

 ガソリン税の暫定税率をめぐる民主党との攻防が国会の焦点になるが、総理が民主党への与野党協力をひたすら呼びかけているのを、「人ごとのようにしか聞こえない」と貶している社説には驚いた。国会を何と考えているのだろうか。「ねじれ国会」を政局化して選挙を急ぐより、着実に国民のための政策を与野党協力して実現するのが国会の仕事ではないのか。

◆調整型と理念型の総理の違い◆

 色んなタイプの政治家がいるが、例えば中曽根元総理と福田総理を比べると、福田さんは「調整型」、中曽根さんは「理念型」という大きな違いがある。
 中曽根さんは「戦後政治の総決算」を政治理念に掲げ、政界に白刃をかざして切り込むようなところがあった。
 福田さんは「時勢にあわせよう」と考えるタイプの政治家で、「明確な政治思想があるのかどうかさえ分からない」と言う人もいるぐらいだが、「和をもって尊しとなす」が政治信条だそうだ。

◆ボタンの掛け違いだったかも◆

 ポスト小泉は、ボタンの掛け違いだったという話があるのだ。福田さんが安倍さんより先に総理になればよかったというのである。
 
 ポスト小泉に国民が求めていたことは、小泉改革で拡大した都市と地方の格差や地方経済の疲弊に対する是正であったが、安倍さんはそれに気づかず、憲法とか教育とか国家づくりの理念に燃えて、小泉改革の残した大きな歪に目が行かなかった。それに気づいた民主党の小沢一郎代表にやられて参院選挙に大敗、墓穴を掘った。
 
 時勢が分かる福田さんなら、それが出来たはずだ。選挙もこんなに酷い負け方はしなかったというのである。

◆「時代に合わない」と言われるが◆

 とにかく、混乱と変化の時代には、豪腕・強靭なリーダーシップが好まれるようだ。福田さんのように「風に柳」の柔軟な政治家には損な時代のようだが。
 もっとも、マスコミとか評論家は「悪口」を言うのが商売である。
 
 たが、評論家の岩見隆夫さんの記事には、耳には痛いがいいことが書いてある。
 「周りに振付師もスピーチライターもいそうもない。施政方針演説も言葉のパンチに欠けた。福田らしさの演出に乏しく、イメージが薄れがちだ」。
 「パフォーマンス嫌いはわからないではないが、最高指導者として、内外に自身を売り出すのも仕事だ」。 

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